TOP > 鷺沼診療所 日記 > 免疫学から見た関節リウマチ
5月15日に免疫学から見た関節リウマチと言う演題の講演を行いました。内容は関節リウマチは発症から骨破壊まで4段階で進行し、1段階は何らかの抗原に対する免疫反応で喫煙、歯周病、腸管内細菌叢が引き金となり自然免疫が活性化されます。2段階はMHCクラスⅡとCD4陽性T細胞に依存する獲得免疫の活性化に伴うサイトカイン発現で長期持続する炎症反応(二次的免疫反応)がおこります。3段階はTh1からのシグナルで滑膜細胞の増殖(パンヌス)と血管新生がおこります。4段階はTh17からのシグナルで軟骨破壊と破骨細胞の活性化される事を解説いたしました。少し難しい内容でしたが高次複雑免疫システムを理解した基礎研究の成果が最新治療に結びついている事を理解していただきたかったのですが・・・。参加者の皆様ご苦労様でした!