TOP > 鷺沼診療所 日記 > アスペルガー障害の原因究明進む!
自閉症スペクトラム障害の子供は、両親の気付かないままに成長して成人になっても、両親の助けがないと社会生活が自立できません!対人関係が難しい脳で、臨機応変な対応は難しく、人からの注意には過剰に反発します。アスペルガー障害と呼ばれるタイプは、大学を卒業できても就職先でトラブルを繰り返し、やがて社会生活を放棄して自宅に引きこもります。しかし謎の多い脳の障害のメカニズムが解明されていませんでした。7月9日のNature Translational Psychiatryに米国のカリフォルニア大学デービス校のグループがアカゲザルで胎児の脳にあるタンパク質を標的にする母親由来の抗体を発見し我々を驚かせました!胎生期の自己免疫性疾患で、母親の23%に健康な神経の発達に必要なタンパク質に対する自己抗体がある可能性が示唆されました。妊娠前検査でアスペルガー障害を防ぐことができるかもしれません!人間での研究成果を期待しています。
http://www.nature.com/tp/journal/v3/n7/full/tp201347a.html