戦後の無頼派作家、坂口安吾の名作で、1975年に東宝で映画化された「桜の森の満開の下」は、その昔、妖しく美しき花ざかりの桜の森は、山賊をも恐れさせる神秘的な魔力で美を伝えています。東急田園都市線鉛線の鷺沼から たまプラーザに続く道は、小説のタイトル通り桜の森の満開の下を潜り抜ける素晴らしい景色を楽しむことが出来ます。満開の桜から来る妖気は美しすぎるが故に時に人々を狂わせてしまいます。現代風に言えば、桜の満開の頃には花見と称して、お酒を飲みすぎて救急車で搬送される人が毎年続出しています。桜の妖気で酒におぼれる前に、震災で被災された方の気持ちも考えて行動いたしましょう。