鷺沼診療所 | 日記 | 大人の発達障害

脳の先天的な機能障害が原因で、社会や家庭で人とのコミュニケーションが苦手な大人がいます。言葉を額面通りに受け止めてしまい、人の気持ちが理解できずにトラブルになります。例えば食事中に果物が食べたいとリクエストすると突然、バナナやミカンが篭に入れられ目の前に差し出されます！盛り付けた果物が出てくることを想像していた場合、果物を切ったり、盛り付けたりすることを面倒くさがり嫌がらせをしていると勘違いされトラブルに発展します。残念ながら自分の脳の機能障害が原因で、字義通りにしかとらえられずにトラブルが発生しても、自分は果物を出したので悪くない、怒っている相手が悪いのだ！と勘違いしてしまいます。このため社会では険悪な人間関係で就労が難しく、家庭でもトラブルの連続です！2005年4月施行の発達障害者支援法はこのような、アスペルガー症候群や自閉症を社会復帰させるための法律ですが、空気が読めないために自分のための法律であることも認知できません・・・。残念ですが治すのは難しい脳の先天的機能障害で、やがて施設で最後を迎えます。皆さんの周りに空気が読めない、就労しない大人がいたら発達障害とお考えください！母娘の遺伝も散見され呼吸器系の奇形に伴う大鼾も特徴で国の対応が急がれます。