TOP > 鷺沼診療所 日記 > COPD(慢性閉塞性肺疾患)
昨日、横浜でCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の研究会があり拝聴してまいりました。この疾患は粒子が気流閉塞を起こして労作時の息切れや呼吸が苦しくなる病態で、悪化すると安静時の呼吸も苦しくなり酸素吸入が必要となり、喫煙が最大の原因です。喘息(アレルギー)とは異なり、吸入ステロイド(ICS)は無効ですが、長時間作動性抗コリン剤(LAMA)の吸入や長時間作用性β2刺激薬(LABA)の吸入が有効とされ、進行した場合は両剤の合剤で吸入薬も使用できます。喘息とCOPDが合併している場合(ACOS)は長時間作用性β2刺激薬(LABA)と吸入ステロイド(ICS)の合剤が有効であるデータが示され、病態に応じた細分化が決め手となります。喫煙者で労作時に息切れを感じたら、お早めにご相談ください!